南　方　琉　球　日　記

特定非営利法人　フェルマータさんより

フェルマータ珍聞（広報誌）が届きました

大宜見での共同売店について

書かれていましたので、転用します。


「やんばる自立サポートセンター」

23年4月より大保共同売店のオープンを皮切りに、

6月共栄スーパーと大兼久共同売店をオープンしました。

沖縄の地で、しかも初めて運営する商店（共同売店）の開店と

初物つくしで試行錯誤の日々が続きました。

限られた予算の中で、店内を整備し、仕入れ商品の選別と業者対応、

地物でのパートスタッフの採用と、当法人の目的等々、

事業計画に基づいた運営（経営）を進めていきました。

また各店周辺の住民さんのニーズを聞き、話し合い、

そして当法人の目的などを伝えながら、いわゆる商売としてだけではなく

地域に根差した経営になるように努めました。

具体的には毎月の売り上げだ田谷、仕入れ費などの経費を開示、

また集落ごとの定例会に参加や区長（自治会長のような役割）との

意思疎通を図りました。



勿論、機会あるたびにお客さんである住民さんには、

雑談を交えて伝えていきました。

「難しいよ・・助かるよ・・ないと買い物に行けないから・・大変だけどがんばってね・・」と

励ましの言葉をかけて頂き、疲れは癒されていきました。

その後は徐々に「何もないね・・あれ、おいとってね・・高いね・・誰も買わないよ・・」と

厳しい言葉も聞けるようにもなりました。

そういう時に反応す場面もあったのですが、

冷静に考えれば徐々に定着してきていることに気づかされ安心もしました。

数々の経験を積みながらの多忙な日々を送り、

年を明けてからようやく店としてのそれなりの安定に入っているような感じがします。

店舗だけの収支で計算すると赤字になっているのですが、それも当然で、

だからこそ閉店に追い込まれたと考えています。



次の工夫として、それを補う事業計画を実践することが今年にかかっているのです。

　先ずは、農業生産物の出荷と加工を進めていきます。

昨年末より週一回の出荷は続けているのですが、

大阪での販路拡大（需要）ペースに合わせて

供給できる体制づくり（生産農家との契約）をしてきました。

また集落ごとの高齢者に生産組合（仮称アッタイ・バル会）を呼びかけ、

大兼久地区では具体化しています。

無農薬の有機栽培で作った「おじいとおばあの長寿野菜」として

付加価値をつけて販売していこうと考えています。



もう一つは若者の受け入れです。

過去になるのですが「若者自立塾」をしていた頃に、ワークキャンプとして、

やんばるの地を利用させていただきました。

1週間程度ではありましたが、回復のきっかけとしては、

最大の影響力を持ったプログラムであったと振り返っています。

自己負担がかかる現状ではあるにせよ、お金を糧もする価値は大きいと判断し、

法人本部の窓口に参加者を集めることに力を入れるよう要請します。

そのために沖縄に事業展開s知恵いるということも言えるのですから。


このように『やんばる事業所』再生の2年目に入ります。

私個人としては当法人のニーズと地域のニーズをできる限り一致させた事業展開が、

一番成功につながると確信しています。

また、私たち周辺には多くの支援を求める人たちが生活され、

その人達が少し筒元気に向かうことで、

私たちも共存できていることを忘れてはいけないと思いました。



特定非営利法人　フェルマータ

理事長　原　敬



すこしづつ、着実に地域に溶け込みながら活動しています。

アッタイ・バル会のような感じは他の共同売店でも、実践しており

地域内で消費され、高齢者の生きがい・役割づくりにつながり、

地域内における、本来の地産地消

共同売店の昔からの重要な役割である

生産と消費の仲介役を担っています。


共同売店ファンクラブ会長が行っている

ゆんたく広場開催時の仕入れによるつながり等

僕の頭の中での妄想が広がります（笑）


実践することは簡単ではありません。

だからこそ実践している方へは「偉い」と思い

せめて応援したくなります。